タイ旅日記 ⑥ 子どもたちの寮
ラチェの結婚式のあと
またまたあの山道をセンター(子どもたちの生活寮)
に向けてひた走った。
疲れがどっとでて、がっと寝た。
が、やっぱり今朝もまだ暗いうちに目覚める。
まだ暗いのに、それに日曜日なのに、
外で子どもたちの華やかな声が聞こえる。
出てみると、深い霧がたちこめていた。
朝食をすませると、みんなで村の教会に行くという。
センターの中にもりっぱな礼拝堂があるけれど、
こうして村人たちとの交流も大切にしているみたい。
私にとって、村の教会の礼拝はとっても苦痛・・・
ほとんどカレン語なので、さっぱりわからず、
おまけに、長い・・・・
いねむりでもしようか、と思っていたら
突然、「yoko」と指名される。なになに?と振り向くと、
teteが、日本からの友人が来ていると紹介した、
自己紹介をしろ、と言う。 ぎぇ~~~!
笑顔でごまかしながらタイ語であいさつ。
少なく見積もっても50人はいるわねえ~、汗、汗。
「日本から来ました。みなさまに会えてうれしいです。
このようなひとときが持てて、とてもうれしいです。」
みたいなことを言ったような、言わなかったような??
そういえば今日はタイのロイカトーンのお祭り。
日本で言うと、灯篭流しのようなもの。
バナナの葉っぱやお花で作った小さな作りものを川に流す日。
日本のそれとは意味が違っていて、川に感謝の心を込めて、の意味や、
最近は恋人同士が愛を込めて流すみたい(笑)。
でも最近はもっと変化してきて、
気球を空に飛ばすようになってきたとか。
願い事や名前入りのちょうちんのような気球が
市場にもいっぱい売っていた。
センターの夜の礼拝のあと空を見上げたら、
こんな山奥のせいか、星が妙にオレンジ色。
し、しかも動いているし!すべての星が!!
と思ったら、気球だった!びっくりした!
気球をあげているところや、花火大会を見に行こう、ということになって
暗い夜道をピックアップトラックにみんなで乗って
キャーキャー騒ぎながら村の外れまで一時間ばかし走る。
村じゅうの若者や子どもや大人たちが広場に集まっていた。
気球がゆっくりと空に向けて上っていく。
あっというまに星と混じるのがおもしろかった。
ものすごく激しい花火の火の粉は、
近くの大きな木に今にも燃え移りそうだった。
それでも、なんの規制もなく、自由に、
踊る人や、それを静かに見ている人。
花火の消えている間は真っ暗闇。
縁日のお店などもない。な~~んにもない。
この人たちが、いつか、街のネオンや賑やかさを見たら
何を感じるのだろう。
自分たちの村のこと、なんて思うだろう。
ちょっと、じん、としたよ!
ラチェの村からセンターへ戻る途中のモン族の村。
センターの最年少組のワルたち(笑)。
村の教会で。日本人を見るのはじめてよ、アタチ!
君もいつかは街に出て行くのネ・・・・
ロイカトーンで流す作りもの。チェンマイの市場で売ってました。